長男を出産して 〜転勤辞令〜
産後うつで実家にお世話になっている最中に、珍しく主人から電話。
転勤辞令出た。一緒に来て欲しいんだけど…大阪
主人の会社は、辞令が出るのは1ヶ月前。
3〜5年で転勤というのが一般的。
そろそろ来るとは思っていたけれど…このタイミングか…
実家は東京。今より遠くなるなぁ。
しかし!
私は7歳まで父の仕事で大阪に住んでおり、両親の出身は京都と奈良。
今も父方祖父が大阪、母方祖母が奈良に住んでおり、父の妹である叔母もいる。
というわけで、実家から離れるけど私にとっての田舎であり、好きなところだったから、なぜか少しウキウキした。
だいぶ体調が良くなって来ていたのもあり、
新しい土地で心機一転!
と思えるようになっていたのかもしれない。
また今の自宅で鬱々と過ごすよりは、何か世界が開ける気がした。
大阪の叔母は、心療内科クリニックの受付を20年もしており、たいそう心強かった。
理解もしてくれていたし、早速に大阪のクリニック情報を仕入れてくれたりした。
そんなわけで、叔母のすぐに駆けつけられる距離に住むことにした。
実際に呼出しはしなくても、その距離にいてくれる安心感が私には必要だったのだ。
(現に大阪に来て2年ちょっと、一度も叔母に助けを求めたことはない)
叔母の家のすぐの辺りは、あまり治安も良くないと言われる地域だったので、車で20分ほどの距離で家を探した。
昔住んでいた所にも近く、なんとなく馴染みのある辺りだった。
不安もあったが、憂鬱感はなく、ワクワク感の方が大きくなっていた。
また両親もそれぞれの親に会いに関西にはしょっちゅう行ってるので、むしろ今より我が家にも来てもらえるだろう、というのもあった。
とりあえずは引越し作業をしに、自宅に戻らなくては。
体調も薬で安定していたし、やる事があれば張り切って過ごせるもので、
自宅に戻ってからは引越し作業しつつ、息子の離乳食もあげ始めてみたり、意外と大丈夫に過ごせていた。
この頃にはパキシルのみで、頓服はほぼ使用せず済むほどに安定していた。
8月後半、主人が仕事引き継ぎのため1週間ほど大阪出張になった際には、引越し作業手伝いとで母に来てもらった。
そして8月末、とうとう引越しの日が来た。