長男を出産して 〜自宅に帰る その1 帰ってすぐ〜
主人の仕事で住んでいる地方都市。
誰一人知り合いはいない。
コンビニ徒歩5分、スーパー徒歩20分、小児科徒歩20分。
田舎にしては良い方かもしれないが、ここは車社会。
歩道無しで車がビュンビュン行き交うガタガタ道路を、ベビーカーや抱っこで歩く事がどんなに大変で怖かったか…
車は主人が通勤に使っていて、平日は家に無い。
買物は生協と週末の買出しで乗り切った。
こうして私は引きこもりになった…
でもすぐにゴールデンウィークがやってきた。
まだ結婚1年ちょっとの主人と息子と出掛けるのは嬉しかった。
主人の仕事関係の人だが、一緒に食事に行ったり。
まだ赤ん坊の息子を皆がかわいがってくれるのも嬉しかった。
でもホルモンバランスの変化か、無性にイライラすることもあった。
息子の節句の飾りを義実家が用意して下さったのだが、「送るのはガラスケースもあるし心配だから取りに来て欲しい」と言われた。
主人だけで良いとのことだったのだが、貴重な休みに片道2時間を簡単に来させようとするのに腹が立った。
今思えば、頂くのだからそれくらいは当然のことだったと思えるのだが、その時はとにかく義実家の事が嫌になった。
息子は相変わらず楽な子であったが、夕飯を食べるときに限ってよく泣いた。
常にどちらかが抱っこしているので、一緒に食事を楽しむ事は出来なくなった。
普段の生活で唯一人とのコミュニケーションが取れる食事時間がこれでは、毎日憂鬱であった。
いつか終わるとわかっているのに、その時はもう一生ゆっくりご飯も食べれないのか…と感じたのである。
(実際2歳になっても違う意味でゆっくりは食べれないが。笑)